運動とうつ病

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主人はうつ病でした。

過去形で書いてよいかどうかわかりませんが、

少なくとも一番ひどい状態は脱したようです。

今は

「筋肉トークが好きな陽気なおじさん」

の時間が増えました。

逆に

「イライラして手が付けられなくなった人」

「朝から自己嫌悪の塊で布団から動けない人」

「生きるのをやめてしまいたい人」

の時間はめっきり少なくなりました。

元気な笑顔を見ると嬉しいし、

ほっとします。

「やっと、笑顔を見ることができた。」

と、長い長いトンネル時代にサヨナラをします。

有酸素運動は抗うつ薬と同程度の効果がある

最近の研究では

有酸素運動は抗うつ薬と同程度の効果があると

証明されているようです。

「きちんと運動していれば薬なんかなくっても

うつ病は治りますよ。

というのが最新医学のデータです。」

と精神科医の樺沢紫苑先生が言っていました。

さらに、再発防止にもかなり効果的とのこと。

メンタルをととのえるために

主人だけではなく私も

運動を習慣化させたいと思っています。

頭ではわかっていても体が動かない

でも、有酸素運動がメンタルによいとわかっていても

体が動かない。

朝が起きられない。

やる気が出ない。

人に会いたくない。

それがうつ病です。

精神を安定させて幸福感を感じさせるセロトニンの分泌が

極度に少なくなっている状態。

そう、心のエネルギーが足りないのです。

そんな状態の人がいきなり有酸素運動をしようなどと

思えなくて当たり前です。

主人も時間が必要でした。

もともと運動部で体を動かしてきた

体育会系ですから

「休職して何もすることがないけど気持ちは焦るばかり。」

という状態を打破するために

ジョギングを始めました。

朝が起きられず、一日中横になって過ごし、

夕方起き出してきて

ジョギングをしてシャワーを浴びて夕飯を食べて

アニメの動画を見て寝る。

しばらくこんなことをしていました。

1か月たつと・・・

1か月たつと

走る距離が増え、

走るのも朝夕の2回になっていました。

タイムを計ったり、

町内一周を目指すという目標も持っていました。

有酸素運動をしたり、太陽の光を浴びたりすることで

少しずつセロトニンの分泌が促されたのだと思います。

よくなったと思ったらまた不安定になる。

行ったり来たりを繰り返しながら

少しずつ回復に向かっていきます。

3か月目、トレーニングジムに通い始める

少しずつ動けるようになってきて、

家の掃除や家事、ランニングなどが

日々のルーティン化してきた3か月目。

気分転換もかねてトレーニングジムを進めてみました。

以前は行きたがらなかった社会的な場。

「思い切っていってみようかな。」

という答えが返ってきました。

善は急げで申し込みをその日に済ませたのを覚えています。

昼間のトレーニングジムは

今まで出会ったことがない

イケてる同世代やシニア世代の方たちがたくさんいて

良い刺激をもらったようです。

どんどんはまっていきます。

挑戦してみようかな

自分の体力が回復していくことを感じ

シニア世代のバイタリティを見せつけられ

ついに

「挑戦してみようかな」

とつぶやくようになります。

脳科学的には、

脳疲労が取れてきた状態と

いえるかもしれません。

よくなったと思ったら後戻りは当たり前

病気の回復も、能力の定着も、体重の変化も、株価なんかも

人間に関することはほとんどがそうだと思うのですが

一直線で変化していくことはありません。

元気だと思ったその次の日には

どんより曇りメンタル。

そんなことはいつものことです。

私は、心配するのはやめました。

何とかしようとするのもやめました。

だって、これは彼の課題だから。

私は、彼が持っている力を信じて

そばで見守ります。

きっと、

自分の足で這い上がると信じているから。

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